谷川俊太郎の朝のリーという詩を思い出した。
「カムチャッカの若者が きりんの夢を見ている時
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら 寝返りをうつとき
ローマの少年は頭柱を染める 朝陽にウインクする
この地球では いつもどこかで 朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ 緯度から 緯度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき 耳をすますと
どこか遠くで 目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受け止めた 証拠なのだ
地球が丸ごとこの中にある」
このRadioで繋がるとき、ぼくは61歳の少年に戻る。
そして、過去から過去へと、明日から明日へと、夢が踊る。
ぼくの目の前には、いかなるボーダーも存在しない。
そこには、この地球とそこに住む人間たちの想いで満たされた世界が広がる。
ぼくは誰かに朝なんてを送ってはいないつもりだったけど、
フッと気がつけば、知らぬ間にどこかの誰かと想いを共有していることに気づく。
Radioの向こうからラブリーな何かが届いてくる気がする。
だからワンダフル。
(t.t.) about myTuner Radio Live FM Stations, v1.7